こんにちは。会員のeruです。今更ながら2024年、個人的に好きだった作品いくつかについて書こうかと思い立ち、書いております。勢いだけで書いているため、稚拙な文章失礼します。個人的に好きだった作品、です。ジャンルが偏ってるとかいうレベルではなく偏りまくってます。
※あくまで一会員の感想です。会の総意ではないことにご留意ください。
1. トラペジウム
5月10日に公開されたCloverWorks制作のアニメ映画。個人的に去年一番刺さったのがこの作品でした。世間的にはそうヒットしたというわけでもないですが、一定数の狂信者熱狂的なファンがおり、今でも賑わいを見せている、そんな作品です。私も気が付けばそんな界隈に取り込まれ、日々トラペジウムを摂取したいという素直な気持ちと向き合っております……。
そんな話は置いておいて、この作品について軽く説明します。ざっくり言えば、アイドルに憧れる高校生が試行錯誤する、という非常に王道に見えるあらすじなのですが、決して普通のアイドルものではありません。その要因の大部分は、主人公の東ゆうという女。初見では狂気的に見え、2周目にはひたむきにも見え、色々な面のある可愛い女の子。この等身大の高校一年生が、この作品の大きな魅力なのです。
そしてまた、この作品のもう一つの魅力として、説明しすぎない、ということが挙げられます。説明は必要最小限になっており、主人公の名前や目的すらも、初めは全く明かされません。つまり、いわゆる"説明パート"がほぼ存在しないのです。これにより、周回したくなる、また周回したときのストレスがない作品に仕上がっています(代わりに尖っているという評価を受けてしまいましたが……)。
他にも、シンプルなクオリティの高さなど、様々な魅力のある作品です!今だと観る手段も限られてはいますが、ぜひ!ぜひご覧ください!
2. 響け!ユーフォニアム3
春アニメ。京都アニメーション制作の言わずと知れた人気シリーズ「響け!ユーフォニアム」最終楽章。この作品、実は原作改変でかなり賛否両論巻き起こった作品でもあります。作品の結構重要な部分が原作と異なっており、ストーリーについても割と変更されています。
原作勢(だが、アニメ版の方が好きな立場)として言うならば、私はこの改変は、基本的にはアリ、だと思っています。ストーリーの変更については、この作品の根幹にあるテーマを考えると、むしろこっちの方が良いのではないかとすら思っています。キャラクターの若干の性格については、うーん、となる子もいますが、概ねみんな原作よりも性格が良くなっており、まあいいのでは、と思う次第です。
また、シリーズ過去作に比べて、演奏シーンが少ないのも、残念に思ってしまう部分ではあります。しかし、これについても、代わりに回想シーンなどが入っており、ストーリーとしてはこっちの方がより感動的になるのは間違いないんですよね。確かに演奏シーンは見たいのですが。だから、総集編を作ってください。そっちでは演奏シーンも見せてください。ということを言い続けております。
3. 夜のクラゲは泳げない
私は短くまとまった作品が好きなのです。前述のトラペジウムも映画一本で完結している。このような作品を高く評価する傾向にあるのです。そのため、同様に好きなのが、オリジナルアニメなんですね。
この作品は、春に放映された、動画工房制作のオリジナルアニメです。アーティストグループを結成した少女4人の青春群像劇なのですが、上の2作品と比べると非常にオーソドックスというか、クセがないので、おすすめしやすい作品ですね。
この作品は個人的に構成が完璧だと思っていて、尻上がりに盛り上がっていき、中だるみもしない。似たような作品は正直いくらでもあるのですが、なんか中盤イマイチだったり、逆に中盤がピークだったり、そういうことが多いので、そうならない本作の素晴らしきといったところです。
4. ガールズバンドクライ
世は大ガールズバンド時代。春アニメ。結構流行ったよねこれ。曲もいいしキャラクターも可愛いしキャラも立ってて非常によい。のですが、前述した、『中盤がピーク』な作品になってしまってると思うんですよね……。中盤までなら圧倒的神作だと思っていたのですが……。この作品を感動系と言ってよいのかはわかりませんが、私は感動系だとしても、適度にコメディ要素を入れてほしいと思っているのですが、この作品にはそれがあったと思っています。
10話まではそんな感じでよかったのですが、そこからの3話が正直蛇足だと思います(全く必要ないわけではないですが、ちょっと盛り上がりに欠ける)。面白いは面白いんだけど、あれ、ジャンル変わった?って思ってしまいました。とはいえ、総合的に見れば非常に完成度の高い作品です。CGアニメだからといって忌避しないで観てほしい作品です。
5. ATRI -My Dear Moments-
夏アニメ。泣きゲー原作のアニメは非常に好きです。Keyとかね。というわけで当然これもハマりまして。ああいう最終回はじーんときちゃうなあ、と。今後もたびたび思い出すことになるんだろうな、とそんな感じの最終回でした。
全体的にも、とにかくストーリーがいい。色々考えさせられるストーリーで、感動一辺倒というわけでもなく。さっきから言っている、中盤についても、終盤とはやや別の方向に思いっきり尖らせたストーリーで、終盤とは別にもう一つ盛り上がりの山がある。すごい好き。