今回は2020年冬に放送されたアニメを、視聴した会員の多かったものを中心に振り返っていきたいと思います。今クールは新型コロナウイルスの影響で放送スケジュールのずれたものもあり、その影響の大きさを感じました。
なお、感想は基本的に中の人の個人的なもので、会員の総意とは限らないことをご了承下さい。
1.痛いのは嫌なので防御力に極振りしたいと思います。
タイトルの通り、防御力にステータスを極振りした
主人公がどんどん訳の分からない方向へ進んでいくのを楽しむアニメだと思うんですが、自分は主人公サイドの活躍がどうも素直に楽しめず、そっちよりも周りのモブとか敵対ギルドが気の毒すぎて彼らへの同情が勝ってしまいました。
続編も制作決定したようですが、今後のストーリーにさらなる発展性が見込めるのかどうか、期待したいところです。
2.虚構推理
ミステリものではありますが、一般的なそれと違うのは、筋の通った推理(=合理的な虚構)を作り上げることで事件を解決し、その推理が真実かどうかは問題ではないという点です。
中の人は原作漫画の該当部分を読み終えて見たのですが、動きの少ない推理ものをアニメにするのはやっぱり大変なんだなぁという感じでした。最終決戦も言ってしまえば掲示板でのレスバなので絵的に地味になってしまうのは如何ともしがたいところです。また、アニメから入った人は鋼人七瀬編が長すぎると感じられたかもしれません。
一方で、アニメ以外のところでの仕込みが凝っていて良かったですね。七瀬かりんのTwitterや鋼人七瀬のまとめサイト(現在は作中同様閉鎖されています)など、ご覧になってない方は一度覗いてみてはいかがでしょうか。
3.ダーウィンズゲーム
いわゆるデスゲームもの。細々突っ込んでいたらキリがないですが、なかなか面白かったと思います。どこが良かったのかと言われると説明しづらいですが、勢いが良かったんでしょうか……?また、登場人物全員が老若男女問わず振り切った中二病だったのも清々しくて気持ち良かったです。あとは松岡禎丞さん演じる王さんの顔芸が面白かったです。
4.プランダラ
本筋のストーリー自体は決してつまらないわけではないんです。8話のラストは興奮しましたし、空を目指す女の子の話も決して悪くなかった。ただ、セクハラシーンがいらなすぎる……。100歩譲って作画が良いならまだ許容できますが正直なところ悪い部類に入りますし、ストーリーとも絡まないし、話のテンポを悪くしているだけに感じられます。しかもこれが2ク(ry
5.へやキャン△
人気きららアニメ「ゆるキャン△」のショートアニメ。
今回は箸休め的なエピソードでしたが、来年冬から始まる2期にも期待です。
6.マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝
伝説的魔法少女アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の外伝となるソーシャルゲームのアニメ化作品です。
13話Bパートの戦闘シーンを見るためだけでも全話完走する意味はあると思います(ちなみに放送版と配信版どちらも見たのですが、放送版は配信版とはマジで別物でした)。
そこ以外が面白くないわけではないのですが、本編と比べるとどうしても見劣りするように感じられます。マミさんをはじめとした本編のキャラが出てくると盛り上がるのですが、裏を返すと外伝のキャラにそこまでの魅力を感じてないと言うことになるんですよね……。
2期はもっとストーリーの核心を突いた話になっていくと思うので、期待したいところです。
7.その他
見ている人の少なかったものや中の人が個人的に振り返りたいやつをいくつか取り上げます。
異種族レビュアーズ
今期一番の問題作。エロアニメと言えばそれまでなんですが、毎回毎回ワンパにならず手を変え品を変え楽しませてくれました。
ID:INVADED イド:インヴェイデッド
個人的には今期のダークホースでした。
犯罪者の深層心理に潜り込んで事件を解決する、というのが軸の話です。
オリジナルアニメが振るわない近年、1クールでしっかりまとまっており面白いという理想的なアニメだったと思います。特に「名探偵」となるキャラがいずれも魅力的だったのが良かったです。
未見の方は春から再放送もあるので是非。
映像研には手を出すな!
手描きっぽい妄想シーンや効果音を口で表現するなどの演出面が良かったです。主人公3人組のうち2人は声優初挑戦だったようですが、素晴らしい演技だったと思います。
ただ、キャラクターの向こう側に作者の存在を色濃く感じられる部分が多々あり、素直に作品に没入できず醒めてしまうところがあったのは残念でした。
推しが武道館いってくれたら死ぬ
地下アイドルのファン、いわゆるドルオタに焦点を当てた作品です。
基本ギャグなんで頭空っぽにして笑いながら見られるんですが、素直に「好きなものに没頭できる人生って良いなぁ」と思える話でした。主人公と推しの互いを思うがゆえのすれ違いが毎週もどかしかったですね。それだけでなく他のキャラ(ドルオタ勢のスタンスの違い、アイドル組の関係性や考え方など)もしっかりと描いていて好印象でした。後述する別アニメと違い、アイドルとしての成長がきちんと描写されていたのも良かったですね。
恋する小惑星(アステロイド)
原作読んだときも思ったんですがちょっと駆け足すぎたのかなぁという印象。また、きらら系=日常系という刷り込みが強すぎて、部活ガチ系で日常描写の薄いこの作品と視聴者とのギャップが生まれてしまったのが伸び悩んだ原因ではないでしょうか。
とはいえ、みらとあおいの関係には尊さを感じましたし、勉強になる部分も多く、良いアニメだったと思います。
ソマリと森の神様
今期の中では影の薄い部類に入りますが非常に良作でした。
いわゆる人外×少女ものの一つと言えるでしょうか。
特にハイトラとウゾイのエピソードは強く印象に残っています。原作はまだ続いているようなので、機会があれば読んでみたいと思います。
あと、タレントの柴田理恵さんが声優に初挑戦されてましたが、全然違和感なくて感心しましたね。タレントの声優起用も棒じゃなければ全然良いんですよ。
コロナの影響で数週間飛びましたが、その分高いクオリティで丁寧に仕上げていてさすがという感じです。
原作読破済みですがそれでも毎週楽しみになるストーリー展開、本当にすごい。
湾内さんと泡浮さんのエピソードがめちゃくちゃアツくて原作でも大好きなので、アニメになったのは本当に嬉しいですね。
今後も期待しています。
ドロヘドロ
記録上中の人しか見てないようですが一応。
中の人とはどうにも波長が合わなかったようです。無闇にグロいし、どういう部分を楽しめば良いのかいまいち分からないまま最終回を迎えてしまいました。ただ、つまらないわけではないですし、アニメとしてのクオリティは高いと思うので、刺さる人には刺さる作品なんだと思います。
22/7(ななぶんのにじゅうに)
声優が棒なのはこの際おいておくとしても、ストーリーはもうちょっと何とかならなかったのかと思います。
ご都合主義としか思えない壁の存在、比重の重すぎる過去回想(しかもほぼ毎回回想で誰かが死ぬ)、いつの間にかトップアイドルになってる謎……。特に最終話は途中まで良かった分オチでかなりがっくりさせられました。
アイドル個々人の成長に尺を割きすぎたせいで、グループ全体の成長を描くことがおざなりになっていたように感じます。壁という謎の存在を提示しておいて、特に回収することなく投げてしまったのも大きな減点ポイントです(もしかしたら今後のゲーム展開とかで回収するのかもしれませんが……)。
作画やキャラデが良かっただけに非常にもったいない作品でした。
ネコぱら
今期一番の癒やし枠でした。深く考えず頭を空っぽにして見ることをおすすめします。
日常系に求める「こういうのでいいんだよ」を過不足なく実現していて素晴らしいアニメでした。さりげなく作画の違和感がほとんどなかったのも良かったですね。11話で感動回を挟み、最終回にまるで最終回でないような日常回を持ってきたのも続いていく日常を感じさせる良い構成だったと思います。
群れなせ!シートン学園
なんでメスだけ人間っぽいんだとかいう疑問は捨てましょう。
ギャグのテンポが良いので毎週30分退屈することなくするっと見られましたね。
割といろんなタイプのヒロイン(?)が出てくるのでお気に入りの子を探すのも良いかもしれません。
ランウェイで笑って
OPの千雪が着替える音ハメ好き。
ストーリーがめちゃくちゃアツかった。ファッションという中の人が全く興味ない題材でもここまでのめり込ませるかと言うくらいアツかったですね。原作を追いかけたくなりました。
ただ、ストーリーが良かった分作画の崩れやサブキャラの声優の棒読みが気になりました。
理系が恋に落ちたので証明してみた。
理系理系連呼して理系も文系も煽ってくスタイル、嫌いじゃないけど好きでもないです。
大体理系って言うなら生物学系や地学系、工学系、農学系のエピソードも入れるべきなのでは?(屁理屈)
肝心の内容の方は可もなく不可もなくという感じでした。OPとEDは好きです。
好き勝手書いてたらいつの間にか4000字近く書いてました……。
いろいろ負の感想も書きましたがここに書いてるアニメはなんだかんだあってもいずれも完走できたものなので、全くつまらないわけではないです。
次は春アニメですが、大学が休講で暇なのでもしかしたら1話が終わった辺りで感想を書くかもしれません。